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2007年02月の記事一覧

2月だけど、クリスマス・イブの映画

2007.02.26
大停電の夜に

   群像劇というジャンルによくあるように、結末に向かってどたどたっと纏め上げて、はい、ハッピーエンド…みたいな構成ではなかったのは好印象だった。現実味を帯びた控え目な結末に、少し大人の味を思わせる感じがした。豊川悦司は相変わらずかっこよく、グッとくる男前を披露してくれた。ただ、私にはジャズの良さがわからないので、肝心のシーンで弾くベースに気持ちが乗り切れず、「…。」となってしまったのが、何だか惜しい。あの演奏は如何なものか。

   この話、クリスマス・イブが舞台なのもあって、気分がだいぶ外れてしまった。12月に観れば、少しは違っただろうか…。感想としてはまぁまぁといったところ。
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休日の朝の始まり

2007.02.24
   朝、目覚めて階段を下りると、まず昨夜の食器を洗った。ガス台まで拭き始め、掃除に夢中になりかけていると、我が家の愛猫ミー子さんがやってきた。執拗に足元で喉を鳴らしているので、掃除を一時中断してお相手をすることにした。椅子に座り、太腿を水平に構え、広々としたスペースを用意する。ミー子さんはそこが無限の大地かのように転がり始める。左から右へ、右から左へ転がり、脇に顔をうずめ、すりすりしながら喉を鳴らしている。

   掃除を中断してから、20分余りが経過。朝の光が眩しそうに、目を細めているミー子さん。すっかりくつろいだミー子さんに、こっちの心もすっかりくつろぎ、癒されていることに気づく。

   土曜の休日、こうしてミー子さんを抱いて始まった朝は、何とも幸福の時間であった。
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『空中庭園』は小説で

2007.02.22
空中庭園 空中庭園

   ありふれた日常生活に潜む紙一重の人間関係。奇妙に重なり合うエピソードと家族の一人一人に視点をシフトさせた構成で、小説はかなり面白かった。正直なところ、映画の仕上がりは小説の面白さを充分に伝えるに至らなかったと思う。

   活字媒体の持つ魅力は、映像媒体の持つ魅力とは異なる。言葉から想像するイメージ、文の余白…自分の感性で読み取った頭の中の映像はひどく主観的で、読者によって各々異なるものだ。それは映像媒体にも当てはまる部分もあるが、活字媒体のほうがその許容範囲が広いのは確実だろう。

   小説と映画、どちらが面白いか?…奥さんとしばしば、結論をどうとも決め難いこの話題を交わしたりする。互いに持っている魅力が違うので一概に面白さを比較することはできないのだが…。

   原作を知らずに観た映画が面白ければ、原作がどうであろうと面白い。小説を読んで面白かったものを映画で観ると、大抵残念な結果になる。結局どっちを先に手に取ったか、ということに左右されるのだろうか。…で、詰まるところ、『空中庭園』は映画よりも小説が面白い。
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