2007年02月の記事一覧
『空中庭園』は小説で
2007.02.22

ありふれた日常生活に潜む紙一重の人間関係。奇妙に重なり合うエピソードと家族の一人一人に視点をシフトさせた構成で、小説はかなり面白かった。正直なところ、映画の仕上がりは小説の面白さを充分に伝えるに至らなかったと思う。
活字媒体の持つ魅力は、映像媒体の持つ魅力とは異なる。言葉から想像するイメージ、文の余白…自分の感性で読み取った頭の中の映像はひどく主観的で、読者によって各々異なるものだ。それは映像媒体にも当てはまる部分もあるが、活字媒体のほうがその許容範囲が広いのは確実だろう。
小説と映画、どちらが面白いか?…奥さんとしばしば、結論をどうとも決め難いこの話題を交わしたりする。互いに持っている魅力が違うので一概に面白さを比較することはできないのだが…。
原作を知らずに観た映画が面白ければ、原作がどうであろうと面白い。小説を読んで面白かったものを映画で観ると、大抵残念な結果になる。結局どっちを先に手に取ったか、ということに左右されるのだろうか。…で、詰まるところ、『空中庭園』は映画よりも小説が面白い。




















