
執筆ネタの為の取材なのか、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるカポーティの顔からその真偽は掴めない。しかし、それは当人にも理解できていないことに気づく。ペリー・スミスに会うのは執筆のためか、個人的な感情か。深い人間関係の関わりの中で変化していく内面とそれに戸惑うカポーティ自身の揺れ動きが非常に繊細に描かれている。
「カポーティ」という人物像に関して全く無知だったため、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技の妥当性は分からないが、この作品のフィリップ・シーモア・ホフマンは、真に迫る圧倒的な演技力と存在感を放っている。「異色」を演じるのは十八番的な彼の真髄を味わえると思う。