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2007年06月の記事一覧

原作読まず、期待せず

2007.06.25
ハチミツとクローバー

   広いキャンバスに無邪気な感覚で描いていく蒼井優扮するはぐの後ろ姿がちょっと羨ましく、ほのぼのとした気持ちになった。それぞれがそれぞれ、傷つきやすかったり、臆病だったり、不器用だったりで。迷って、悩んで、また迷って…そんな青春の一ページがいい雰囲気で描かれていたように思う。はぐに恋した竹本を主軸に置くのではなく、ちょっとサイドにずらした視点から、その周りにいる人物を満遍なく映す構成が良かった。

   何といっても、花本教授を演じている堺雅人。ゆるくて、肩の力の抜けた感じが非常に魅力的で好感度◎。蒼井優、伊勢谷友介と個人的に好きな配役だったのも、この作品の高感度を上げたと思う。
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うどんをテーマに134分

2007.06.22
UDON

   夕飯後に観たというのに、とりあえず、うどんが食べたくなった。うどんをテーマに134分。そりゃ、何となく食べたくなる。

   香川県は日本一面積が小さく、うどん文化の発祥の地で、県内には900件を超えるうどん製麺所が存在するらしい。ちなみに東京都内のマクドナルドが500件ちょっとだとか。へぇ〜、と思わず口に出してしまった。

   話の流れは、うどんの一大ブームを巻き起こし、ダダダッと勢いよく展開していくが、話のテーマの本流は、流行り廃れに関わらず、ずっと大切にしていかなければならないものがあるってこと。ちょっとシリアスなテーマが根底にあるおかげで、勢いだけでなく、最後にしんみりと感動が味わえる構成。

   途中、アニメチックな場面が入る。なんか独特な雰囲気のノリが非常に面白かった。アホっぽさが突き抜けていて、笑えた。

   小西真奈美が非常にカワイかったのは、まぁ個人的な感想で、奥さん的には不評だったが、この際そこは良しとする。
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等身大の自分に気づいて

2007.06.22
プラダを着た悪魔

   オシャレでキュートな服が満載だった。アン・ハサウェイ扮するアンディはオシャレに無頓着だったが、仕事を認めてもらう第一歩としてオシャレさんに大変身。物さえ選べば、いきなり「超」がつくほどキマッて、モデル並みなんて…そこはうまく行き過ぎ。大抵の人がつまづくのは、そんな服が似合う体型になるっていう所なんだろうから、いきなりそこはクリア!っていうアン・ハサウェイはちょっとズルいかも。

   トップレベルのファッション業界誌編集長として登場したメリル・ストリープ扮する悪魔ミランダはなかなかの迫力。人を見下すような視線、「That's All.」で締めくくる業務的な冷たい言葉、トップとして君臨するオーラがビリビリと伝わってきた。アンディに対する嫌がらせも恐い。

   常にトップであり続け、ファッションの先端に立つためには、周りを蹴落とし、私情や私生活を捨てて全てを捧げること。そんな厳しい一面を描いていて、話の構成も面白かった。「プライベートに支障をきたした頃が、出世時だ」という下りは、現実味があった。仕事をこなし、出世して登りつめていく人間は、私生活を捨てなければならない。割と正しい現実だと思う。

   ミランダが離婚し、編集長解任の計画を根回しで回避し、毛皮のコートで階段を上る時、それに背を向けて離れるアンディの姿が印象的だ。登りつめて、登りつめて、登りつめた時・・・そこにあるもの、ミランダの気持ちが少し理解できた時、アンディは等身大の自分を取り戻す。対極的な選択をした二人だが、何となく分かり合えたラストは良かった。

   2001年トム・フォード以来、笑顔を見せたことのない悪魔ミランダがそっと微笑むラストカットに暖かい余韻が残る。
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avex 的商業戦線映画

2007.06.12
東京フレンズ The Movie

   恋愛物語、青春物語、どちらとして捉えてもあまり面白くなかった。何かこう…味わう所がどこにもない。ひたすらに、恥ずかしい映画だった。海に向かって「バカヤロー!」って叫ぶ、「隆二のバカ…バカ…バカ…」って言いながら男の胸で泣く、なんて場面には唖然としてしまった。陳腐な感じが全面に押し出されていて、とにかく恥ずかしかった。

   隆二の役を演じている瑛太は、非常にカッコよくいい雰囲気だったのに、最後の場面(空港)で笑顔で「I love you!」と叫んだ時が一番ダメだったのには驚いた。笑顔が爽やかすぎた、せいかな…。

   「大塚愛初主演」という押しでavexが配給している。DVDだけで3パターンもあり、得意の「限定〜」とかでいかにもavexらしいビジネス展開だ。作中もプロモーションビデオかと思うくらい、大塚愛のライブシーン長回し。とりあえず、大塚愛が好きじゃないと、観れない映画として仕上げられているようだ。

「一番最初に描いた夢を、あなたは今も、覚えてる?」

   矢沢あいの『NANA』風に始まるナレーションも3〜4回繰り返された辺りで、いい加減しつこく響いただけだった。せっかくのフレーズが逆に印象に残らない。

   「客観的に見た青春って、こんなもんだよ。恥ずかしくて当然。まあまあ面白かった。」奥さんの意見は、それはそれで正しい。
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話が無駄に複雑で台無しに…メリハリが大事

2007.06.05
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たちパイレーツ・オブ・カリビアン デットマンズ・チェスト

   満点を挙げられない内容で幕切れとなってしまった。非常に残念だ。どうも話の広げ方を間違ったように思う。脚本が悪い。伝説の9人の海賊?評議会?実は…、実は…みたいな後付の設定は良くない。登場人物を活かそうと必死すぎて、溢れすぎてしまったのでは?『ONE PIECE』状態という感じだ。

   オルゴールも予想通りに絡んできたが、2作目で何かを匂わせるほどの役目は果たさなかった。あんなに苦労したクラーケンなんか、いきなり死んで、浜に打ち上げられてるし…。どうかと思う。『エイリアン2』でリプリーが必死で助けた女の子が『3』の冒頭で死んでいた時ぐらい、『T2』で防いだ未来が『T3』であっさり実現してしまった時ぐらい、前作を台無しにしている。よく考えてほしい。

   キャプテン・ジャック・スパロウの奇抜な頭の回転の良さは非常に魅力的だったが、幻覚のように何人ものジャックが囁いてくる表現は失敗のように思う。あれでは本当に病的に見える。

   音楽は一徹して、1作目の編曲を中心に構成されていた。あの音楽は最高にカッコイイが、パターン化してしまったと言われてもしょうがないかもしれない。

   全編を通して、カットは非常にキレイ。絵になるシーンが多い。内容はともかく、勢いと見た目のカッコ良さで評価するほうがいいかもしれない。もうちょっとシンプルな構成でも十分に魅力があったと思う。賛否は分かれそうだ。

Yahoo!映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
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