もう少し芯のある侍魂が見たかった
2007.08.28
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随分とへっぽこな侍魂を見せてもらった。何だ、これは。 「命をかけて、守りたい愛がある。」という割に、最愛の人間をあんなアッサリと疑い、見限って何が愛なのだろうか…。 「俺の知っている加代は死んだ。」なんて酷いものだ。 失明してからというもの弱音の連続で、自暴自棄も甚だしい。
『剣術を教える夢』を語る下りはあるのに、特に執着する姿勢も見受けられず…。 島田藤弥という明確な悪役が決定するや、それを倒して、見限った妻も戻り、めでたしめでたしなんて。 武士であれば、もう少し自身を見つめ、自分に厳しくあってほしかった。 島田を斬りたいという想いは「武士の一分」というほど、カッコイイものだっただろうか。
檀れい、笹野高史は地盤を脇から固めるような演技がとても光っていた。 加代の精錬された作法の手つきや柔らかい仕草がしっかりしていて、巧かった。 そういった細かい一つ一つが献身的な妻像をしっかりと形作ってくれ、木村拓哉の演技を支えていたと思う。 木村拓哉は、ドラマでもそうだがやっぱり「木村拓哉」の域を出ないようだ。 先入観が手伝っているのか、木村拓哉はどこで見ても「木村拓哉」に見えてしまう。 それは役者として演技する上で、とても残念なことだと思う。
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