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黄色いバンは家族揃わずには走らない

2007.09.22
リトル・ミス・サンシャイン
評価     
邦題 リトル・ミス・サンシャイン
原題 LITTLE MISS SUNSHINE
時間 100分

   「家族」というだけで、誰もが互いに仲良く、和気藹々と過ごせるとは限らない。 正直なところ、それが現実に近い姿だと思う。 性格や考え方、ライフスタイルなど気が合わないこともあるだろう。 バラエティ豊かな面々で描かれるフーバー一家には、まとまりがなく、どこか家族に隙間を持っている。 オリーヴが喫茶店で「どうして皆、怒ってるの?」と素朴に質問を投げかける、そんなシーンが頭に残る。


   それでも「家族」という言葉でお互いが繋がっていることが、 (時に面倒くさくても)どんなに大切で、有り難いことか、そんな「絆」を再認識させてくれる。 全員が揃って押し出さないと走り出せない黄色いバンを、段々とスムーズに走り出させるようになっていく家族にそっと微笑みたくなる。 「家族」を象徴するような欠点だらけのバンと、「家族の絆」を象徴するようなバンの走り出しと。 作品のテーマに同調するような黄色いバンが非常に印象的だ。


   「勝ち馬」か「負け犬」か。本当の「負け犬」とは、何も挑戦しない奴のことだとニヤリと伝える味なジイちゃんを演じる アラン・アーキンは2007年度アカデミー賞助演男優賞を獲得している。 確かに、ファンキーなのに、大事な所をぎゅっと締めてくれる、おいしい役柄を演じていた。

テーマ:映画 - ジャンル:映画
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